ELEC/FT232BMで遊ぶ

秋月で衝動買いしたFT232BMというUSB-シリアル変換チップ。

本当はH8マイコンをコレでPCと繋いでUSBから書き換え&電源供給できるようにする予定だったんですが、チップを買って以来、機会が無くて放置してました。

もったいないので使ってみることにしました。

最近だともっと良いチップが売られてるようですね。

目次

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FT232BMはFTDI社の製品です。USBのプロトコルを一手に引き受けてくれるので、簡単にUSBシリアル機能を実装することができます。

ドライバーはこの会社のサイトからダウンロードでき、WindowsXPを始め、2000、98、Linux、MAC OS、WindowsCE版などが用意されています。

EEP-ROMを接続すると、VIDやシリアルナンバなどをカスタマイズすることも可能です。

で、何を作るか

USB-232C変換などを目的に作られているので、TXD・RXDの他に、RTS・CTS・DTRなどの制御信号を持っています。今回は本筋のシリアル機能を全く無視して、この制御信号を操作。LEDの点灯をPCからコントロールしてみたいと思います。

Pin 概要 方向
25 OUT TXD
24 IN RXD
23 RTS OUT
22 CTS IN
21 DTR OUT
20 DSR IN
19 DCD IN
18 RI IN
16 TXDEN OUT

このうち入力に使えるのは、CTS、DSR、DCD、RIの4ピン。出力に使えるのは、RTS、DTR、TXDENの3ピン。でもTXDENはRS485での出力許可信号なので除外。従って出力は実質2ピンとなります。

大量のI/Oが必要な場合は面倒くさがらずにシリアルをマイコンやI/Oエキスパンダで受ければ良いわけですが、今回は簡単に試したいので、この2ピンを利用します。

TXDやRXDに信号が流れたときに点灯するLED用にTXLED・RXLEDピンが用意されてますが、これも使わないことにします。

仕様を決める

PC側

専用ソフトを作成する。RTSとDTRをON/OFF制御できるもの。どんな風に制御するかはまた次の段階で考えることにする。

USB機器側

RTSとDTRの2つの信号でLEDを制御する。FT232BMのドライブ能力はsource/sink共に2mA程度なのでトランジスタを介する。

振動モータとかもありかも。

回路図を引くの

データシートの回路図を頂きます。こうゆうのはパクるのが一番確実です。今回はバスパワーで全てまかないたいのでFigure7を参考にします。電源ラインにフェライトビーズ(?)がシリーズに入ってるみたいですが、手持ちが無いので暫定で無視。。。で、こんな感じにしてみました。

LEDとかはどれを使うか決まってないので電流制限抵抗の値は適当。ベース抵抗も適当です。

というわけで製作すっか

USBコネクタ周りとか面倒なので、古いUSBマウスをバラして再利用することにします。ケースにもなって一石二鳥です。

このうち不要な基板を取り外して、代わりに今回の回路を内蔵させます。

(続く)
2007-07-16 komina

2007-07-16 komina