Version5.8ではBoostCというCコンパイラが追加になったようです。現在はアルファ版ということで使用できない機能もまだあるみたいです。ピカントC5.0のライセンスでどこまで使えるか分かりませんが、期待度・大です。説明にはMPLAB6.51を使用します。
目次
SourceBoostをインストールする
まずはSourceBoostをインストールしてください。途中でMPLABのインストール先を聞かれるので、あらかじめMPLABをインストールしておく方がいいでしょう。
MPLABを起動する
MPLABを起動したら言語プログラムの設定を行います。
Project→Set Language Tool Locationsと選択すると、PIC16版とPIC18版のBoostCがインストールされています。ここでコンパイラ(boostc.pic16.exe)とリンカ(linker.exe)を指定します。
プロジェクト作成
今回はProject Wizardを使用します。
言語環境の設定でBoostCを選択します。Project Wizardを使用しない場合でも、Project→Select Language Toolsuiteで同様に設定できます。
ソースファイル作成
File→Newにて、新規ファイルを作成し、main.cと名前を付けて保存します。(保存先はプロジェクトフォルダ)
SourceFilesで左クリックしてAdd Filesを選び、先ほど保存したmain.cをプロジェクトへ追加します。
main.cに適当なプログラムを入力して、ビルドしてみましょう。
と、これで出来ると思ったのですが、HEXファイルは出来るものの、MPLAB側では失敗と認識されている様子。本家のサポートフォーラムを覗いてみると似たような質問が出ていました。どうやら、MPLABでのソースデバッグにはまだ対応しておらず、次のリリースを待て、ということのようです。今まで通り、IDEで生成したASMファイルをMPLABで読み込んでデバッグするしかなさそうです。
SourceBoost5.9+MPLAB7.01の環境で、ソースコードデバッグが出来るのを確認しました。基本的な手順は上記の通りです。BoostC Helpにも手順が書かれていますので参考になります。